今日朝起きてみると、ニュースで中島らも死去、という字幕が出ていて、ひどく驚いた。
この人のエッセイ集に、どれだけ感銘を受けたことか。
それで、そのエッセイ集の中で、一番素晴らしいと思った本がこの『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』。
なんか、ロック者というのは、10代20代と、軽いうつ病にかかっている人が多いように思える。
この人も、10代にはろくなことをせず、大学時代にはろくなことをしないことすらせず、毎日つりをやったり青空を見ながら本を読んだりと、時間を無駄にし、会社員になってからも、すぐにやめ、浮浪者の生活を半年も送っていたそうである。それでも、そんなんじゃ駄目だと当時、毎日自分がいやになっていたそうだ。
こういう、若いころに常識から外れた生活をした人でも、のちのち大物になれたのだという話を聞くと、勇気付けられる。