もう秋名じゃバトルしない

僕のノーブレーキ全開ドリフトのスピードは予想を越えているらしい。
頭文字Dのタイピングソフトをやっている最中に、そこに出てくるキャラクターが何度も何度も誉めてくれた。
あまりにも何回も誉めてくるので、だんだん馬鹿にされているように思えてむかついた。
現実の僕は左折ができなくて溝にはまる。
タイピングをやりながら、「実際にはこんなことしてる人たちなんていないよね」と兄にたずねた。
兄は「いるよ」と即答した。さらに、
いろは坂に行けばやってるよ。実際に俺行って見て来たし。ためしに彼らに声をかけてみたら、助手席に乗せてくれたよ。civicで100キロはありえなかったよ」
と言った。
僕は22年間生きているが、3つ年上の兄がどういう人物か知らない。