フリッカー式

ijimeyade2004-09-21

M田氏を誘って青葉山の打ちっぱなしに行った。
工学部の近くにこんな施設があるのは、恵まれていると思う。
7番アイアンでコンスタントに150ヤードを出せるようになった。
M田氏はドライバーで200ヤードを出す。
そろそろコースを回れるかな、と僕が言うと、M田氏が「お父さんがコースに連れて行ってくれるから君も来るといいだろう」と誘ってくれた。
うれしい。
お礼にM田氏に、読み終わった森博嗣の「理系学生の質問に答える」とかいう内容の新書を貸してあげた。
あと、研究室から無断で『サンクチュアリ』全巻を持ち出して、それも貸してあげた。
サンクチュアリは絶対に気に入るだろうな、と思っていたら、彼はあまりにも感動しているらしく、別れてからしばらくして電話でその漫画の素晴らしさについて語ってくれた。
ただ、「カンボジアではメガネをかけると死刑だから、ここで主人公がメガネをしているのはおかしい」と指摘していた。
打ちっぱなしのあと、M田氏と一緒に農学部前の漫画喫茶に行った。
アイスココアをがぶ飲みしながら、『ストーンオーシャン』の16、17を40分で読み終えた。
すごすぎて何がなんだか分からなくなった。
そこで解散して僕はTSUTAYAで「イギーポップ」というバンドのCDをレンタルした。
理由は、『ブギーポップ』に名前が似ているからだった。まだ聴いていない。

                                                      • -

ようやく『フリッカー式』(佐藤友哉)を読み終えた。
こんな大作を20歳で書いてしまうのか、と脱帽したが、よく考えれば20歳じゃなきゃ書けないような気がしてきた。
でも、とても頭がよくて、自分の頭で考える20歳じゃなきゃダメだ。
この本を読んだきっかけは、『広告批評』で、高橋源一郎との対談の記事を流し読みしたからだった。
そこで佐藤氏は、「メフィスト賞はどれもこれも糞みたいなトリックばかり、せいぜい森博嗣さんのが素晴らしいくらいで、あとは全部糞。自分が書けば確実にこれらよりも面白いものになると思ったので、メフィスト賞に応募した」とでかい口を叩いていた。
どれほどすごいのか読んでやろうじゃないか、と思って読んでみたら、ほんとに面白かった。