今日は内定式でした。結果は惨敗。
内定式で惨敗とはどういうことかというと、僕の就職予定先では、内定式に採用面接があるのです。
日本では「内定」というのは10月1日までは出してはいけなくて、それまでは口頭での雇用契約があるだけです。「内々定」というやつです。
これは口頭なので、一度内々定を出しても、雇用側は割と容易に取り消すことができます。
というわけで、たとえ内々定をもらったとしても、「内定」をもらうまでは手放しで喜んではいられないわけです。
この競争社会ですから、不測の事態に備えて「パラノイア(異常なまでの心配性)」になっておき、セーフティネットを張り巡らせておくべきですね。
という前置きはおいといて、つまり、10月1日以降、企業側は晴れて「内定」を出すことができるわけです。この儀式が「内定式」なんですけど、僕の行くところでは、面接をやってから書面にサインをして終わり、というものです。
しかし今日は会社の都合でサイン会はなし。書類は後日郵送するそうです。なので、まだ正式に「内定」をもらっていません。
つまり、理論上、今日の面接で落とされることもありうるわけです(過去にそんな人は一人もいないらしいですが)。
で、その面接がぐだぐだだったから、もしかしたら僕が「第一号」になるんじゃないかしらとパラノイアックになっているわけですけど、どうしてぐだぐだだったかというと、「最近気になったニュースは?」という質問に対してうまく答えられなかったからです。
こういう質問をされた場合、なるべくその企業と関係のあるニュースでかつ最新のもの、できれば社会的影響力が大きいと思われるニュースを選ぶべきなのですが、偶然にも二日前、これら全てを満たす画期的なニュースを新聞で読んでいました。
それで、そのことを答えたわけで、向こうもそれを予期してか、即座に「それに関してどう思った?」と問いかけてきました。
そこで僕は「しまった」と後悔したわけです。
僕は新聞を見出ししか読まない人なので、というか、普段は新聞すら読まないのですが、すなわち、そのニュースに関する一般的考察の知識が抜けているわけです。
だから即座に頭の中で論理を組み立てなければなりませんでした。
「どう思った?」という問いなので、とりあえず賛成か反対かの二者択一なので、「よかったと思います」と即答しました。僕は面接においては、まず結論を速攻で出して、相手の「なぜですか?」という問いが返ってくる間にその理由を構築するタイプです。とにかく言葉に間を空けてはいけない。
しかしこれがまずかった。具体的なニュース名は出しませんが、これに関して「よかった」と答えると、就職予定先の仕事を否定することになるのです。
よって、「よかったと思います」と言った瞬間に、面接官の方々は苦笑です。
で、とりあえず「よかった」の理由を自分なりに考えて出してみたのですが、いかにも定性的で説得力がない。最悪な受け答えをやっているなあと、後悔しながら答えました。
で、結果的に「君の意見はアマチュアであって素人はそれでいいかもしらんが、君がここへ来て働くつもりならその考え方は最悪だ」と結論付けられてしまいました。
まあディスカッションの技術として「わざと不利な立場に立ってみる」というものがありますが、それでも定量的なデータに基づいた説得力のある議論を構築できれば成功なんですが、僕の場合は説得力がなさすぎた。。。
こんな失礼な面接をやってしまったのだから、これでも内定がもらえるのなら、奮闘して会社に貢献したい。
もしもダメだったら、猛省して二度と同じ過ちは繰り返さない。自分の甘さを痛感しました。
というわけで、反省すべき点は以下。
面接において「気になっているニュースは?」と聞かれているのだから、そのニュースに関してはきちんと調べるべき。斜め読みみたいに表面だけ拾っていくのも大事だが、深く物事を洞察したい。
自分の性格は結構せっかちで、いろいろなことに突っ込みたくなるのだが、それでは浅い知識がつくだけで終わりで、その先の考える力、質問する力、議論する力が身につきません。
これを解決するには、まずは焦らないこと。気になることにはある程度の時間をかけてじっくり取り組んでみる。たとえば、本を一回読んだらもう読むのをやめているのだが、もう一度読んでみるなど。そして、要旨を他人に説明できるように、独り言で発表してみる。つまりアウトプットのための時間を取る。
今後半年の課題です。