したたか日記

院試に合格したと母親に告げたら、20個の梨と巨大なマスクメロンを送ってきた。
僕はこれを研究室に寄付した。
これだけたくさんのおいしそうなフルーツを、僕だけで食べるのは気が引けたからだった。
なるべく研究室に恩を売っておいて自分の評価を高めておき、ある程度僕が研究室で勝手なことをしてもそのマイナスと今まで貯金しておいたプラス分で打ち消しあうから、自分で食べるよりも世間体の評価を高めたほうがのちのち役に立つ、などという官僚的な発想に基づくものではない。
官僚といえば、「サンクチュアリ」というマンガがすごかった。
こんなに感動したコミックは、「スラムダンク」以来だった。
不覚にも涙を流してしまった。