オーストラリア日記。


1日目。
ケアンズではなくてブリズベンであった。
ブリズベンに着くと、冷たい感じのガイドさんが動物公園に連れて行ってくれた。
コアラやワニ等を左右に見ながら進んでいたが、突然行き先にクジャクが登場して、羽を広げて通せんぼし始めたので、しばらく待っていなければならなかった。
その後コアラを抱っこして写真撮影会が行われた。
コアラはぽろぽろぽろぽろ糞をしていたので、あんまり抱っこしたくなかったが、そういう決まりらしいので、抱っこして写真を撮ってもらった。
コアラはボーっとしてぶら下がっているのが趣味なようで、はっきり言って何を考えているのか分かりません。
昼食をとったあと、公園内を自由に見学して回った。
カンガルーがたくさんいた。一匹だけ、まるで絶望に打ちひしがれたかのように、木によりかかっているのがいた。そこに近づいていっても全く警戒しないので、面白かったから写真に撮った。
イグアナがたくさんいた。友人Yがイグアナのしっぽをつかまえたが、イグアナは全く反応しなかったので、面白かったから写真に撮った。
檻の中に巨大なインコみたいのがいて、面白かったから眺めていたら、隣にオーストラリア人っぽいおばさんが来て、何かを僕に言った。
どうやらこの鳥の名前を教えてくれているらしかった。
同じ檻に亀がいた。
僕がそれを眺めていたら、おばさんがこっちを見て、「トットー」と言った。
僕が「トットー?」と聞き返したら、うなずきながら「トットー」と返してきた。
どうやら「タートル」をちゃんと発音すると、「トットー」になるらしかった。難しい。
午後は街へ繰り出した。
ゴールドコーストでは、「BOOST」というソフトドリンク屋さんのジュースを持ちながら街を歩くのがはやっているらしかった。
だからうらやましくなって、僕らも「BOOST」でソフトドリンクを買うことにした。
友人Mが「WATER MELON」のジュースを注文していた。
しかし一向に店員に通じない。「ウォーター」は「ワラ」の発音に近いという話をどこかで聞いたことがあるので、僕も加勢して「ワラメロンワラメロン」言いまくっていたが、まだ通じない。
どうにかして相手に理解させたら、今度は意味不明なことをぺらぺらと語りかけてきた。どうやら友人Mの名前を聞いているらしかった。
どうして名前なんか聞くのかしら、と疑問に思っていたけれど、友人Mは自分の名前を正直に答えた。
しかし、これはこれで店員に通じていなかった。だからMは自分の苗字をローマ字で紙に書いて手渡した。
しばらくして、別の若い店員が、思い切りM氏の苗字を呼び捨てにして叫んだ。どうやらこの店では、できた商品を客に手渡す際に、名前で呼ぶらしかった。
しかし、店員は日本人の名前のアクセントがよく分かっていないので、なんだかM氏をいじめているような口調で呼んでいた。
これは面白いと思い、僕もジュースを買った。
で、さっきの若くて美人な店員に呼び捨てにされるのかと期待して待っていたが、その店員はゴミ捨てに行ってしまい、代わりにメガネっ娘が僕の名前を呼びやがった。
メガネなどお呼びではなかったのに。
てか、どうせなら名前じゃなくて、なんかセクハラっぽいことを言わせてみたほうが面白かったなあと後悔した。
夜はワニ、エミュー、カンガルーの串焼きと、サメのフライを居酒屋・海で注文して食べた。
どれも普通においしかった。
その後、マクドナルドでナゲットを注文してみた。しかし、ちょっと店員が何を言っているのか分からなかったので、もう一度ゆっくりしゃべってくれるように頼んでみた。
すると、同じくらいの本気速度で同じことを繰り返してくれたので、感動した。こっちが英語苦手なのを察して、もう少し単語を区切って話してくれ、と思った。
感想としては、英語は多少発音が下手でも、単語を言えばちゃんと通じると思った。日本人は話すのが苦手といわれているが、むしろもっともっとリスニングを強化すべきだと思う。
TOEICのようなフォーマルな会話が聞き取れても、普段の会話はめっちゃ速くて手ごわいです。勉強する気が起きました。