フォトリーディング速読法

アルフレッド・ヒッチコック監督の作品。おもしろかった。ヒッチコックは主人公が濡れ衣着せられるやり方が好きなのね。

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仙台市民図書館で見覚えのある本と邂逅してイタくなり、そそくさと雑誌コーナーへ逃げる。

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プレジデントという経済誌に面白い記事を見つける。
フォトリーディング」という速読法の話。
プレジデントの記者が「一日に一冊の本が読めるようになる」と題したセミナーに参加。セミナーは「2日間で11万円」というぼったくりな値段にもかかわらず、大勢の客がひしめき合う。
セミナーの主催者いわく、「私はこの方法を使って一ヶ月に60冊の本を読む」。
どうやらこの方法には、4つの段階があるらしい。
1つ目の段階は、準備。まずは「準備運動」が必要で、「フォトリーディング」をマスターした人物に言わせれば、一番大事なのがこの「準備運動」だそうだ。
具体的には、「鎖骨の下のやわらかい部分を指で刺激したのち、左ひざの下の部分を右手で叩く、右ひざの下を左手で叩く、左足首を右手でもむ、右足首も同様に行う」。こうすることで、「集中力が増す」らしい。
終了したら、頭の中に「2つのみかん」を想像する。これらを左手と右手に一つずつ持ったように振る舞い、それらを首の後頭部に重ねるようにして置く。絶対にみかんを下に落とさないぞという意識で集中する。すると、「血流が後頭部に集まり、集中力が研ぎ澄まされる」という。
2つ目の段階では、いよいよ目の前に本を置く。この段階は「予習」と呼ばれ、まず、この本に関するキーワードを洗い出して紙に書くそうだ。具体的には、「ページを開いたら文章を読んではいけない。ページの四隅と、それらに架空の対角線をX字に引いて、ページ全体を眺めるようにする。文字がぼやけてもいい」ということで、そのぼやけた文章の中から気になったキーワードを即座にメモする。これを「一分で100ページ」のペースで行う。なお、ページをめくるリズムを守るために、頭の中では常に「ちゃんと、ちゃんと、3,2,1、ページを、めくって、ちゃんと、ちゃんと」という呪文を唱えなければならない。こうしないと、「文章を読まずに眺めるための右脳、頭の中でちゃんとという文字を唱える左脳。この両者の均衡が崩れ、間違って本の内容を普通に読んでしまう」そうだ。
この段階が終わると、「非常にのどが渇く」らしく、記者はこの段階ですでに「850ミリリットルのお茶を消費した」そうだ。
3つ目の段階に入る前に、一旦深呼吸をして「普通モード」に戻る必要がある。でないと、脳が緊張しているから悪いだとかどうのこうの。
あとはまあ、もう一度最初からページ全体を見回して、書き出したキーワードに該当するところだけを丁寧に読んでいくということで、つまり本を一定の速度で読むのではなく、優先順位をつけて自分の必要な箇所だけ効率的に読むという方法のようだった。
眉唾。

父親が「岡本太郎」を引き合いに出して、文学の作り方に関する評論をメールで送ってくるという、甚だ見当違いの行為をしてきたので、放置する。団塊の世代のくせに。あんたはiichikoでも飲みながら皇太子様の言動に感動していればいいんだよ。我輩のことはほうっておけ。我輩は自由なり。