兄の結婚式だった。私の兄は不良っぽい人なので、集まった方々も怖そうなお兄ちゃんやお姉ちゃんばかりで、盛り上がり方が楽しかった。私も飛び入りでカラオケに参加させてもらって、オレンジレンジのミチシルベをうたった。そういう怖そうな方々の周りを走り回って無理やりマイクを向け、歌わせまくった。しかし誤算だった。兄ちゃん姉ちゃんは誰一人として歌詞を覚えていなかった。歌はめちゃくちゃになってしまった。低いパートも私が歌ったりしなければならなかった。しかも私も歌詞を覚えていないので、適当に叫んでいた。すごく恥ずかしかったのでカメラマンに体当たりしたり偉そうな人と肩を組んだりして恥ずかしさを紛らわせながら歌った。
選曲が悪かったね、みんな乗り切れなかったんだよ、と司会者の人に慰められたのが、また面白かった。
とりあえずめでたい。泣けた。
ところで私は最近いろいろな人に話しかけるのが好きなので、結婚式場の数人に話を聞いてみたのだが、結構大変そうだなあ、こういう商売は。まあ、どの職業でもいえることか…