哲学ゴルフ早打ち大会

今日ゴルフを通して深い人生観を味わったので、記しておきます。




てか、ゴルフ練習場に「打ち放題」というメニューがあるのを知らなかったですよ。
1680円で2時間打ち放題なんだって。
通常の相場から考えると、1680円払うとすると、250球くらいしか打てません。それで40分くらいで終わっちまいます。不満足のままに。




で、打ち放題を申し込んでみると、もうあれだ。100球くらいで腕が疲れて帰りたくなりました。まだ20分くらいしか打ってないのに。
でも、2時間打ち放題なのにもったいないから、とりあえず球数だけは稼いでおこうと、片手で打ったり脚で蹴ったり、目隠しして打ったりして、ようやく500球まで球を無駄に浪費しました。



で、ここまでくると、どうせなら1000球打って帰ろうと決意しました。
残りは45分しかありません。
そこで、時間節約のために、早打ち大会を開催することにしました。
練習場のボールは、1球打つごとに、穴から次のボールがせせり上がってきます。
で、早打ち大会というのは、このせせり上がってくるボールを、せせり上がりきる前に、つまり、せせり上がっている最中のボールを打つことによって、ボール補充の時間ロスを最小限に抑えようという大会のことです。



もうこれはすさまじい無酸素運動です。手には血豆、腕は疲労困憊になり、耐え難い苦痛を感じました。
しかし、1000球打つと決めたので、休むわけにはいきませんでした。
なので、腕の力を抜こうと、最小限に力を抑えました。つまり、今までは、常に左腕に力を入れていたのですが、今後はボールに当たる瞬間しか力を入れないことにしたのです。
するとどうでしょう。
今までよりもすこぶる軽やかに、遠くへボールが飛ぶではありませんか。
さらにうれしいことに、前方の鏡で自分のフォームを確認してみると、ごく自然に腰が回り、打った後のクラブのヘッドが、背中まで到達しています。
打った後、クラブを背中まで到達させるのは、一種のかっこつけだとばかり思っていましたが、実は、ちゃんとした打ち方をすると、ああならざるを得ないということが分かりました。



これは、自分で力を入れるのではなく、ヘッドの重さを利用する。つまり、「成果を上げるには、全て自分でやろうとせず、パートナーの強みを生かす」ことが重要だとわかりました。
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓標にはこうかかれているそうです。
「自分より実力のある仲間たちを集めた者、ここに眠る」
彼は、いろんな人の強みを見出し、生かしてあげることによって、大いなる成果をあげたというわけです。




今日学んだこと。
1、量は質に転化する
2、成果をあげるために、パートナーの強みを生かす



結局880球しか打てなかった。次は2000球打とうと思う。